西宮では「都市型里山」というものを残そうと行政とNPO、企業などが共同で
いろいろな活動をしているようです。 先日、 NPO法人こども環境活動支援協会(LEAF)主催の勉強会に参加してきました。色々知らないことを学びましたが、一番驚いた「二毛作」について少し書いておきたいと思います。 LEAFが管理、運営をまかされている農地では、 お米と麦の二毛作を行っているとのこと。 かつて、西宮ではそれは一般的だったようですが、 お米を生産、流通の流れが変化し、 ゴールデンウィークに苗を作付けし、 9月の中旬には稲刈りを行うというスパンに変わったのだそうです。 そのため、麦を刈り取る6月には田んぼをあけなければならず、 麦の生産をやめることになったそうです。 LEAFの農地は子ども達の環境学習の場として農地を利用してるため、 一般の農作物の流通を気にせずに作物を育てることができます。 であれば、かつての方法で麦とコメの二毛作に挑戦してはどうかと、 少しずつ実践しているようです。 二毛作を行うことで「コメと麦」の2種類を 収穫できるというメリットはもちろんのこと、 生き物にも優しい農業ができるのだそうです。 コメを育てる途中、7月頃に田んぼから水を抜くことがあるのですが、 その際に田んぼの中に生息している「やご」などの昆虫が死んでしまうのだそう。 それを二毛作を行い時期をずらすことで、 田んぼの水を抜く時期もずれると、 田んぼにいた昆虫は陸地にあがる時期になるので、 生き延びる種類が増えるのだそうです。 人とそのほかの生き物との共生が生まれるというのです。 人は人だけでは生きて行けない。 生態系の一部として生きて来たということが 昔の農業の知恵の中にも生きていたのだなぁと感動しました。 講座では、その農地で取れた大麦を使った「麦茶」をいただきました。 本当に優しい味でおいしかった。 家庭用に普及できれば嬉しいですが、 せめて小学校の給食で、西宮で取れた麦茶を出せるような そんな環境になればいいのになと思います。
by sunnydrops_tokyo
| 2014-08-24 10:51
| 食の安全
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