少しブログの更新を怠っていました。
その間、大事なとても重要な判決が下りました。 福井県の大飯原発3号機、4号機の運転止し止めの決定です。 この判決に喜んだ人、驚いた人、ショックを受けた人、 さまざまな反応があったと思います。 私は正直言って、驚きました。 そして、感動しました。 まさか裁判で原発の運転止し止めの判決が出るとは想像していませんでした。 原発の廃止を望んではいるものの、 それは無理だろうという諦めもあったのかもしれません。 でも、この判決文を読んでみて、 私自身の思いは、私一人だけのものでも、 周囲の一部の人たちだけの思いでもないのだと分かり とても感動しました。 生まれて初めて裁判の判決文というものを読みました。 とても長くて、理解が難しいところもありましたが、 重要な判決なので、ゆっくり読みました。 読み終えたときには、感動で震えました。 特に最後のあたりの文章は感動しましたので、 ここに引用させていただきます。 -------------------------------------------- 9 被告のその余の主張について 他方、被告は本件原発の稼動が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている。このコストの問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。 また、被告は、原子力発電所の稼動がCO2排出削減に資するもので環境面で優れている旨主張するが、原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすさまじいものであって、福島原発事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと、環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである。 -----------------引用終わり 人の命が何よりも優先されるべきものである、と言っています。 そして、原発事故が起きてしまうと環境破壊はひどいものだとも言っています。 「環境破壊=私達の命を支えるものを破壊する=命をないがしろにする」ことだと 私は思っています。 この司法の判決は大飯原発の安全性に疑問を投げかけ、 私たちの命の危険性があると判断したものでした。 そう、何よりも命が大事。 そんな判決文を出した日本の司法の人間性に感動しました。 この判決が出たあと、すぐに関電が控訴したそうです。 まだこれが最終決定ではないようです。 この決定が今後の脱原発の追い風になるのは間違いないと思います。 私自身も諦めずに原発に代る自然エネルギーへの転換を求めて行きたいと思います。 NPJ訴廷日誌、判決文全文
by sunnydrops_tokyo
| 2014-05-28 10:15
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