テレビとお父さん

15年ほど前、一人で関西から東京に上京したときのことです。
一人暮らしを始めて間もない頃、父が私の様子を見に来てくれました。
そのとき父が手にしていたものは、大きな風呂敷に包んだテレビ。
当時、実家で使っていたものです。
一人暮らしで部屋に何もなかった私に父が持って来てくれたのです。
15年ぐらい前のことです。テレビなど1万円もしない時代に、
新幹線と電車で5時間の道のりを何キロもするテレビを抱えてきた父。
そのときの心境はいかなるものだったのか。
そして、そのテレビは1年も経たないうちに壊れて映らなくなったのです。
私は苦笑しましたが、今思えば本当にすごいことだとわかります。

先日、父が言いました。
「テレビを買い替えたから」と。
「今度のは地デジチューナー付きやで」と。
なんと、父は古いテレビに小さく映る映像を見ていたそうです。
テレビがとうとう壊れてしまい、仕方なく買い替えたと。

そう、親世代が子供の頃はモノは必要に迫られて手に入れるものでした。
それが高度成長期でモノに溢れる時代を経て、私たちの習慣は変わりました。

私はエコポイントで現金が還元されるときにテレビを買い替えました。
チューナをつければ、地デジが見られたはずなのに。
エコポイントとかエコ減税が自分にとってエコ(地球に優しい)かどうか、
を考えないといけないな、と改めて心にとどめました。
by sunnydrops_tokyo | 2013-04-07 07:01 | 省エネ/省資源
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