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遺伝子組み換えナタネ自生調査

あちこちで菜の花が咲く時期ですね。
私の住んでいる町にもあちこちの花壇で咲いています。
が、時々、ぽつりと海岸に咲いていたり、
道路脇に咲いているのを見つけることがあり、
「むむむ????あやしい…」と思うことがあります。
何が怪しいのか。
もしかしたら、これは外国から入ってきた遺伝子組み換えナタネではないか?
と疑ってしまうのです。

というのも、生活クラブ生協は遺伝子組み換え作物反対の姿勢を取っており、
取り扱い食品には遺伝子組み換え作物を使いません。
その運動の一環で、国内に自生する遺伝子組み換えナタネの調査を行っているのです。そのことを知っている私は、つい自生している菜の花を見ると疑いの目で見てしまうのです。

で、今年はその調査に協力することにしました。
1)浜辺に近い道路脇にぽつりと生えていた菜の花
2)浜辺の草むらにぽつりと生えていた菜の花
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これらを検査キットで検査しました。

自生ナタネがどうして遺伝子組み換え作物の可能性があるかというと、
食用油の原料であるナタネ(遺伝子組み換えがほとんど)はほとんどが輸入です。
神戸港にたくさん陸揚げされるので、加工工場へ運ばれるまでの輸送中にトラックからこぼれ落ちるものが出てくるのです。
こぼれ落ちたタネが芽を出し、花をつけ、その花粉が近くの別のナタネと受粉するとどうなるか。
知らない間に遺伝子組み換えの野菜ができてしまう可能性が出てくるのです。

生活クラブ生協では、2005年から毎年調査を行っています。
1200箇所ほどの調査中、30数カ所で組み換えナタネが見つかりました。

そして、今回、私が検査したものは…。
どちらも陰性でした。つまり、日本由来のナタネでした。
ほっ。
これからは春になってあの菜の花を見ても不安に思う必要がありません。
遺伝子組み換えナタネ自生調査_b0131231_21552328.jpg


この検査は娘と一緒に行いました。
娘には、はじめに遺伝仕組み変えのことを言わずに
「外国のナタネが日本に入って来ている可能性があるから調べるよ」と説明しました。
そしたら、
「外国の大きな魚(ブラックバスのこと)が入ってきたから日本の魚が減ってしまったのでしょ。それと同じことが起きるの?」と言っていました。

そうそう、そうなのです。
自然には境界線がないので色々な生物、植物が混じり合うことは自然のこと。
でも、人間が意図的に運んだものによってその土地特有のものが失われ、
生態系が崩れたり、環境破壊されることは悲しいです。
by sunnydrops_tokyo | 2014-04-14 22:04 | 食の安全
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