先日のトイレの話題に引き続き、お尻拭きについてです。
トイレの水にお風呂の残り湯を使うようになって思い出したことがあります。 学生時代に旅行した先々でのことです。 そういえば、20年ほど前のタイでは、水洗のトイレもありましたが、 都市部でもトイレットペーパーは置いてないところがありました。 代わりにトイレ個室の中に水がためてあり、柄杓のようなものもありました。 そのときには何に使うのかがよく分からず、 ウォシュレットのつもりで洗い流しました。 未だに答えは出ていませんが、 もしかしたら、手で拭き取り、水は手洗い用だったのかなとも考えられます。 先日、幕内秀夫氏の「じょうぶな子どもをつくる基本食」という講演会を聴講したのですが、その中でトイレの話が出ました。 世界で使われているお尻拭きには3種類の方法があると。 一つは、トイレットペーパー、もう一つは指、もう一つは砂、だそうです。 砂については詳しくは述べていらっしゃいませんでしたが、 指で拭く方法は、世界の3分の1の国(民族?)で使われている方法だそうです。 ペーパーに慣れている私には驚きでしたが、幕内氏曰く、健康な食事をしている人のお尻には便はつかない、ということでした。 それを考えると、20年前のタイでも指で拭き取るという方法が取られていてもおかしくないなと思います。 また、当時、中国本土に旅行をしたときのことですが、 北京近郊のホテルやレストランではすでに水洗トイレになっていました。 それが、少し離れると、ほとんどの場合が汲取式でした。 日本でも汲取式は完全になくなったわけではないので、20年前の中国では当たり前に残っていたと思います。 そして驚いたのは、内モンゴル自治区の草原に入る前に立ち寄った一般家庭でのことです。そこは近代的なマンション(団地のようなスタイル)のトイレ。入ると少し嫌なアンモニア匂。用を足そうと便器にまたがった瞬間に見たものは、バケツの中に溜まった使用済みのペーパーの山。家主に聞くと、ペーパーは水洗トイレに詰まるから流してはいけないということでした。その頃の中国の水洗トイレの水圧が弱かったのかもしれません。もしくは、今のように溶ける紙がなかったのかもしれません。 それでも、今、このことを思い出してみて、中国の方式はいいなと思います。 水洗トイレの水圧がよくて、一瞬でペーパーが目の前から消える日本のトイレ。でも、実際にはパイプを通って、下水道を流れて行きます。途中で溶けてなくなるのかもしれないけれど、水の汚れは気になります。ペーパーがなければ、水量も多くなくて済みます。 そうは言っても現実的には、匂いのことが気になり家では実行できていません。せめて、ペーパーを古紙100%のものを使いつつ、節約を意識するぐらいかなと思います。トイレの葛藤についてはまだまだ続きそうです。また、何か変化がありましたら、ご報告させていただきます。
by sunnydrops_tokyo
| 2012-12-06 10:51
| 省エネ/省資源
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